ふくしまこどもクリニック
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院長先生より

 

CRESCENDO。
子どもたちの可能性を楽しみにしています。

子どもたちは、大人の私たちと較べると、未来に向かって多くの選択肢を持っています。小児科医の担当医は、疾病予防、疾病治療の観点からその可能性を支える役割を担っていると思います。スタッフそれぞれの目線からご家族の皆さまを支えつつ、ともに子どもたちの成長を見守りたいと思っています。

小学校4年生くらいの時、当時流行っていた『がきデカ』という漫画を読みたくて、初めて買った週刊漫画雑誌に、手塚治虫先生作の『ブラックジャック』が連載されていました。そのとき、「最後に残る者」という章に出会い、とても衝撃を受けました。

6つ子で誕生した赤ちゃん。残念ながら、いのちがひとりずつ消えていく中、生命力の強い、最後に残されたひとりを、ブラックジャックが、きょうだいのいのちを繋ぎ紡いで救う、というお話です。
いのちのすばらしさ、力強さに衝撃を受け、医師を志す大きなきっかけとなりました。

ブラックジャックへのあこがれから、はじめは外科医師を志望しました。しかし、学生時代に臨床実習で外科を学んでいたとき、今になって考えると、ここで大きな分岐点が現れました。
学生が見る外科医師、って、気が短くて繊細さがなくて、糸を結んだり切ったりするのがシゴト、みたいな感じで、僕は、3カ月もすれば嫌になるのではないか、と思ったのです。むしろ、唯一生き残った6人目の子どものように、未来への可能性を宿した子どもたちを診たい。そんな思いが強くなり、小児科に進みました。
外科を選択した友人によると、「強ちゃん(学生時代からの気の置けない友人は僕をこう呼びます)、外科医師3カ月やってみぃ、辞められへんでぇ。」とのことなので、臨床実習は、大きな分岐点だったと思います。

小児科医の担当医の仕事は、医療知識のアップデート、ご家族のご心配への配慮、お子さまのつば吐き掛けからの逃避、等、大変なエネルギーを消費しますが、子どもたちとふれ合うと活力がみなぎってきます。

小児科に来院されるお子さまの多くは、咳やはなみず、といった軽微な諸症状です。それらも、成長して免疫が成熟するにつれ、罹らなくなるものが殆どです。しかし、そのような一見軽微に見える症状の中に、ごく稀に、重い何かが隠れていることがあります。子どもは、自分の症状をうまく伝えることが難しいですから、ご家族のお話も重要な情報源です。また、事務職員や看護師の視点からも患者さまを細やかに観察し、お子さまを総合的に診療するよう心がけています。

事務職員には、「患者さま、ご家族さまがクリニックに入って来られた瞬間から診療は始まっている」「診察室での診療が終わってからも、クリニックから出て行かれるまでが診療だから、すべての方をしっかり見送りなさい」と伝え、細やかにお声がけしたり、様子をよく観察したりするよう話しています。
看護師には、事務職員から観た患者さまの様子と、医師による診療内容との両方の情報を把握するように伝えています。また、当然ながら、医学の知識を深める努力も怠らないよう指導しています。
事務職員、看護職員ともに医学知識、医療環境について新しいの知見を得られるよう、院内勉強会を頻繁に開催しています。出席義務は課していません。知らなくていい、とそのスタッフが思うようであれば、その職員と患者さまご家族が顔を合わせる機会が自然に減っていくだけです。院長の数少ない権限のひとつです(笑)。

私たちの仕事は、診察前よりもほんの少し笑顔を持ち帰っていただくことだと思っています。
診察の度に泣き叫んでいた子どもがその日は泣かなかった、とか、突然、今日のできごとを話してくれたり、とか、成長の一瞬に立ち会うことがあります。
子育てには不安がつきものですし、ご家族さまは、社会的にも医療環境的にも、孤独を感じることが多いかも知れません。そんななかでも、お子さまがいつか一人立ちしたとき、楽しい子育て経験だったと思っていただけるよう、スタッフ総がかりでお力添えできれば幸いです。
CRESCENDO。子どもたちの、十年、二十年後を楽しみにしています。

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